LEDを使ったNDIRセンサー用ランプ
漏れてしまうと危険が伴うようなガスを取り扱うような現場では、その漏れを検知するセンサーを設置することが多いです。
そしてガスにはそれぞれ、分子レベルで異なる波長の光を吸収する性質があります。その原理を検知面に活かしたのがNDIRセンサーです。
機器内では対象のガスに合わせた光をセンサーに向けて常に照射していて、その間に光を吸い込む物質が入り込むとセンサーにまで届かなくなります。そうすると空気中にガスがあることがわかるわけです。
そんなNDIRセンサー用ランプには白熱電球が多く使用されていますが、LEDに切り替えることでコストダウンを図れます。
ただ一般的な照明とは異なるタイプの光を発するため、コスト面でも必ずしもLEDの方が優れているというわけでもありません。全ての面で白熱電球が勝る場合も考えられます。
またどの類のガスに対してNDIRセンサー用ランプを使用するのかによっても相性が変わってくるため、適材適所です。
NDIRセンサー用ランプの白熱電球とLEDの違い
NDIRセンサー用ランプは、NDIR方式を使ってガス濃度計測をするために重要な項目の一つに光源の選定があり、選ぶときには十分な光量が得られることが大事です。
大体はタングステン・フィラメントを用いた白熱電球が使われていて、これは十分な光量が得られるためです。波長帯域も可視光域から近赤外、中赤外域まで広範囲まで渡ります。
特にCO2センサーに必要な波長でも比較的大きな放射出力が得られて、二波長方式センサの光源として使うときは1つの白熱電球でシステム構築出来ます。
他にもNDIRセンサー用ランプにはLEDがあり、センサーを小型化と低消費電力化することが出来ますが、放射出力が少し小さくて波長域も限定的なので構築するときには2つ必要です。それぞれ特徴が違うのでそれを考えた選択が欠かせません。
また安価なイメージが強いLEDですが、中赤外域の赤外光源では白熱の方がコストメリットはあるとされていて、近赤外分光法向けの最適な光源として数多く使われてます。