NDIRセンサー用ランプの性能

NDIRセンサー用ランプの性能

ＮＤＩＲとは、ＮｏｎＤｉｓｐｅｒｓｉｖｅＩｎｆｒａＲｅｄの略で、非分散型赤外吸収という意味です。ガスが漏っている特有の赤外線吸収波長を利用して、計測方法に活用されています。NDIRセンサー用ランプは、主に照明器具やイルミネーションの飾りとして使用されている一般の光源用ランプとは異なり、フィラメント位置の高さと赤外線出力の量が大きくて変動が少ないことや、立ち上がりの応答速度が速く様々なニーズに応えられるという性能があります。

NDIRセンサー用ランプを活用する場所としては、自動車の排ガス測定やガス・火災の検知、アルコールの検知、環境モニターにおける二酸化炭素の測定などで強度も強いという特徴があります。また、近年ではNDIRセンサー用ランプは製品の小型化にも成功しており、寿命が長く優れた耐震性を有しているため、地震の多い我が国において、時に過酷な環境測定にも長時間耐えられるような仕様になっています。

NDIRセンサー用ランプの品質劣化を防ぐ方法

ガス検知に用いるNDIRセンサーには、NDIRセンサー用ランプというものが機材の先端に備わっています。このランプは赤色REDを使用しており、光源単体で考えれば半永久的に光を放ち続けます。しかし、ICといった精密機器の二酸化炭素濃度を測定するNDIRセンサーは常に万全の状態を維持しておく必要があるので、定期的にランプを取り換えて品質維持に努めないといけません。一般的な使用だと、NDIRセンサー用ランプは半年に1回の取り換えをします。

その時に掛かるコストはセンサー1台につき約2万円なので、センサーが多ければそれだけコストも増えるという訳です。半年に1回を1年に1回に減らしたいという場合は、ランプの品質劣化を防げば可能になります。劣化を防ぐ方法は、センサーを使用した後に1度ランプを取り外して不織布で丁寧に拭く事です。ランプ表面のカバーに塵や曇りが付着しなければ、長期間でも使用し続ける事ができます。